ペイパル創業者であり投資家ピーター・ティール。『ZERO to ONE』が面白かったので調べてみた。

      2014/10/03

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空飛ぶ車が欲しかったのに、
手にしたのは140 文字だ
「もし本気で長期的な人類の発展を望むなら、
ただの140 文字や“永遠の15 分” を超えた未来について考えなければならない。
ZERO to ONE はシリコンバレーを教科書に、
難題を克服してこれまで存在し得なかった偉大な物事を築きあげるための本だ」 by Peter Thiel

これは、最近話題の書『ZERO to ONE』の内容紹介ですが、めっちゃカッコいいですよね!
Facebookの最初の外部投資家として50万ドル融資し、それが最終的には10億ドルになったことで有名ですが、上のコピーはTwitterを揶揄したものですが、Facebookを含めたソーシャルネットワークサービスがティールにとっては小さかったということを示しています。

僕も今、この本を読んでいまして、その著者ピーター・ティールがめちゃくちゃ面白いので、いろいろと調べてみました!

ちなみに、この本は2012年にスタンフォード大学での起業の授業から生まれたもので、この授業を通して、専門分野という決まった路線の外にもっと広い未来が広がっているということ。そして、その未来を創るのは君たち(学生たち)自身であるということを伝えようとしています。

ピーター・ティールがペイパルとパランティア(NSAやCIA、FBIといった米政府の情報機関にデータマイニングを行うソフトウェアを提供している企業)の共同創業者として、その後FacebookやスペースXを含む数百社のスタートアップへの投資家として、直接学んだ全てがこの本の中にあります。

しかし、起業論だけではなく、今後の生き方とか考え方などについても本当に参考になります。

スタートアップ関係者だけじゃなく、大企業に勤めているビジネスマンや学生にも参考になる言葉がたくさんあるので、ぜひ読んでほしいです。

ピーター・ティールとはどんな人物なのか?

まず、このピーター・ティールについて調べたので、そこらへんを書いていきます。

peterthiel

簡単に説明すると、ペイパル創業者でペイパルマフィアのドンと呼ばれており、Facebook、Quora(クオーラ)、Zynga(ジンガ)、Yammer(ヤマー)、スペースXなどへ出資をしているエンジェル投資や様々な先見性のあるプロジェクトに参加している人。世界経済の流れに逆張りして投資している「逆張り投資家」として有名。

TECH WATCHに詳しく書いてあるので、そちらを参考に。
PayPalの創業者であり投資家のピーターティール(Peter Thiel)とは?目的は海上国家・人工知能・中退支援? – TECH WATCH

経歴

1967年10月11日、東ドイツに生まれる。
父の転勤で米国、南アフリカ、ナミビアなど7カ国の小学校を転々とし、青年時代は米国内トップランクのチェスの選手として活躍した。
そして、スタンフォード大学で20世紀思想を学び、1987年にリバタリアン(完全自由主義者)の牙城として知られる学生新聞『Stanford Review』を創設。
1989年にはスタンフォードで哲学学士取得し、その後、1992年にはスタンフォードロースクールで法学博士を取得する。
『Stanford Review』がきっかけで、スタンフォード内で良好な関係を築く。その中には、なんとKeith Rabois(ペイパル在籍時 取締役副社長⇒SNS「リンクトイン」副社長⇒スクエア COO⇒ベンチャーキャピタル「コースラ·ベンチャーズ」),デビッド・サックス(ペイパル在籍時 最高執行責任者⇒SNS「Yammer」創業者)、リード・ホフマン(ペイパル在籍時 上級副社長⇒SNS「リンクトイン」共同創業者)などがいた。(つまり、のちにペイパルで働くことになる仲間が学生新聞を手伝ってくれており、それが今のペイパルマフィアになっている!)
さらに在学中にルネ・ジラール(ミメーシス理論を考案し、人類学の基礎を築いた。)に出会い、ティールは大きな影響を受けている。

「学生時代はかなりのリバタリアンだったが、ビジネスをはじめてもっとリバタリアンになった」と述べるような思想の持ち主。

ティールも普通のエリートの1人だった

今では「逆張り投資家」と呼ばれ、「競争」ではなく「独占」を狙え!というぶっ飛んでいるイメージだが、そんなティールにも決まりきった道を選んだ時期があった。
(決まりきった道といっても普通にすごい道だけど。笑)

ティールはスタンフォード大学に2年生として飛び級入学し、大学でいい成績を取り、スタンフォードロースクール(ロースクールとは、アメリカ合衆国における法学教育機関)に入学。そこで、いわゆる「成功」を目指して激しい競争をしていました。

当時は、最高裁の法務事務官を目指しており、最高裁の法務事務官になれたら一生安泰だと考えていたと。
しかし、連邦控訴裁判所の法務事務官を一年勤め、もう少しで最高裁の法務事務官になれるところまでいったがなれなかった。

ここで、最高裁の法務事務官になっていたら、ティールは新しい何かを創り出すことはなく、一生を終えていたかもしれない。
そう考えると、この失敗からの大転換はすごい大きなモノでもあると感じますね。

そして、その後クレディ・スイスで3年間デリバティブのトレードを行い、ティール・キャピタル・マネジメントというマルチストラテジー(多様な投資手法で利益を上げる)のファンドを設立する。

ペイパル創業、そして投資家へ

その2年後の1998年にマックス・レフチンとコンフィニティを創業し、1999年後半にペイパルを開始。
後にイーロン・マスクがX.comというペイパルと似たサービスを開始した。当初はX.comに打ち負かすことを考えていたが、市場崩壊を恐れフィフティ・フィフティの合併をする。
それにより、ネットバブルの崩壊を乗り切り、ビジネスを成功させました。

(ここで、時には戦うこともあるが、戦いには中間は無い。しかし、名誉やプライドのための「競争」は破壊的な力であり、取り返しのつかないことになる。だから、本当に大切な価値は「独占」にあるということを本の中で語っている。)

ペイパルは創業4年後の2002年に上場し、eBayに15億ドルで売却する。ティールの持っている3.7%の株式は、約5500万ドルもの価値がありました。

ペイパル売却後すぐに、クラリアム・キャピタルというマイクロヘッジファンドを立ち上げ、2004年にFacebookに50万ドルの融資を行って最初の外部投資家となった。後に7%の保有権をもち、2012年8月(ロックアップ期間の終わり)には、累計10億ドル近くを売却しました。これは彼の株の持ち分の大半を売却した事となります。

2005年にFounders Fundを設立。ペイパル、Facebook、スペースXなどの経営者や有名な初期メンバーなどが、パートナーとして参加していいるというスーパースターファンド。
このファンドは、ステージにとらわれず、多種多様な会社に出資しています。
航空宇宙産業、人工知能、最新情報処理、エネルギー、ヘルスケア、リヴァース・エイジング、コンシューマインターネットなどの分野を含んでおり、投資実績は、2014年5月段階で確認できるもので145社。

これだけ見てても、わけがわからない程のスピードで多岐にわたって活動していますね。笑

他に特徴的なプロジェクトとしては、

石油プラットフォームのような人工島を建設し、独立国家を創設することを目指していているプロジェクトに125万ドル投資したり、人工知能特異点研究所(技術特異点とは、コンピューターが指数関数的に進歩し、ある時点でその知能が人間を超えること)に50万ドル投資したり、20歳以下の若者向けに、学校を辞め、研究や仕事に没頭するために、特に条件なしに2年間で$100万ドルを提供するというプログラムをやっていたりとかなりのユニークな活動をしています。

ティールが見ている未来

上記にあげていった投資先は、すべてリバタリアニズム(個人的な自由、経済的な自由の双方を重視する、自由主義上の政治思想)という思想と、テックスローダウンに対抗するためという活動であると推測されます。

テックスローダウンとは

情報社会は、雇用を増やしてもいないし、製造や生産性向上において革新をもたらしてはいないというのが彼の言い分だ。組み立てラインや高層ビル、飛行機やパソコンを生み出したアメリカは、ある時期から未来を信じることができなくなってしまったと嘆き、彼はその様相を「テック・スローダウン」と命名する。
「未来」という概念の崩壊は、端的にSFの衰退に見ることができる。子どものころに夢見た空飛ぶクルマはいったいどうなってしまったのか。ティールのペシミズムには、1950〜60年代のテクノユートピアの残像が色濃く影を落としている。

結局のところ「テック・スローダウン」に対する処方箋は、強力な個人の登場にかかっているとティールは結論する。原理主義からも社会民主主義からも自由な、孤高のリバタリアンが世界を救うと彼は言う。「世界の運命は、資本主義の安全を守るための自由の装置をつくり上げるひとりの人物の努力にかかっている」。そして、アメリカ経済の次なるバブルをもたらすのは教育だ、と予言するのだ。

不機嫌な「天使」、かく語りき from 『WIRED』VOL. 3 – WIRED.jp

情報テクノロジーによって大金を得たティールであったが、
それと同時に2011年の雑誌『ニューヨーカー』のインタヴューで、「インターネットは、結果的にはプラスだけど、言うほどデカいものではないね」。
と語っています。

僕たちが未来を、新しいモノを創っていく

『ZERO to ONE』の最後では、シンギュラリティ(技術的特異点)について語られています。シンギュラリティとは、テクノロジーの進歩により、人類を超える知性(脳の拡張や転送、人工知能)が生まれ、以後、人類の生物学限界を超えて指数関数的な進化が起こることです。

そして、その避けられない特異点に向けて、準備を進めようと。

 

未来は勝手に起こるわけではない。

そして、未来は勝手に良くなるわけではない。

今僕たちが未来を創らなければならないということだ。

そのゼロから1を生み出す、第一歩として「自分の頭で考えること」だと。

 

僕は、今26歳。
同性代で活躍している人が多く居て、かなり出遅れているから焦ってしまっていたけど、正直関係ないよなと思いました。

まだまだこれから新しいモノを創っていける。そして、未来を良くしていく「何か」をしていこうと思いました。

正直、10年後、20年後がどうなっているかなんてわからない。
予想をしたとしてもあくまで予想でしかない。

自分の頭で考え、今すべきことを始めるだけなんだなと思いました。

おまけ

ペイパル・マフィアってやっぱすごいと感じさせる図があったので、シェアします。
0303_1
(引用:「ペイパル・マフィア」が世界を変える!? – Wired.jp)

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